不倫慰謝料の金額に関するQ&A

文責:所長 弁護士 足立博之

最終更新日:2025年03月19日

Q離婚する場合としない場合で慰謝料の金額に違いはありますか?

A

 一般的には離婚をする場合の方が、しない場合に比べ、不倫慰謝料の金額は100~200万円程度高くなります。

 不倫慰謝料は、平穏な夫婦生活を送る権利が侵害されたことに対して発生する、損害賠償金です。

 一般論として、この権利の侵害の程度が大きいほど、不倫慰謝料の金額も大きくなります。

 不倫が原因となって夫婦が離婚にまで至った場合、平穏な夫婦生活が消滅することになりますので、不倫をされた側の損害は大きなものとなります。

 そのため、離婚をする場合の方が不倫慰謝料は高くなる傾向にあります。

Q不倫慰謝料の金額に影響を与える要素とは?

A

 不倫慰謝料の金額に影響を与える要素には、様々なものがあります。

 代表的なものは、以下のとおりです。

⑴ 婚姻期間の長短

 不貞行為が行われた時点において、婚姻期間が長いほど不倫慰謝料は高くなる傾向にあります。

 平穏な夫婦生活は、長い年月をかけて形作られていくものと考えられています。

 そのため、婚姻期間が長い場合、不貞行為によって侵害された平穏な夫婦生活を送る権利も大きくなります。

 その結果、不倫慰謝料も高くなります。

⑵ 不倫をしていた期間の長短

 不倫をしていた期間が長いほど、平穏な夫婦生活を侵害する行為である不貞行為の回数も多いと考えられるため、慰謝料が高くなることが多いです。

⑶ 不貞行為の回数

 仮に不倫をしていて期間が短くても、不貞行為の回数が多い場合には不倫慰謝料の金額が高くなる可能性があります。

 逆に、不貞行為の回数が少ない場合は、慰謝料の金額が低くなる可能性があります。

 一度の不貞行為の場合の慰謝料への影響については、こちらをご覧ください。

⑷ 夫婦関係の良し悪し

 不倫慰謝料は、平穏な夫婦生活を送る権利侵害した際に発生します。

 見方を変えると、不貞行為があった時点において、不倫とは別の理由で夫婦関係が破綻しており別居等をしていた場合には、そもそも平穏な夫婦生活が存在していないため不倫慰謝料は発生しないことになります。

⑸ 夫婦間の子の有無

 夫婦間に低年齢の子がいる場合、不貞行為によって家庭生活が大きく侵害されると考えられています。

 そのため、不倫慰謝料が高くなる傾向にあります。

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